梅雨〜台風シーズンはあふれ・流出・急変が最大リスク。この記事では、NVボックス/トロ舟向けのあふれ防止穴の作り方と、台風前後の運用を時系列で解説します。
結論:容器の縁から2〜3cm下に「あふれ防止穴」を作る+半日陰へ移動+ネット固定。台風は「前日:低水位」「当日:フタ/固定」「翌日:1/3換水」でリセット。
あふれ防止穴の作り方(NV/トロ舟など樹脂容器専用)
- 位置を決める:上端から2〜3cm下・長辺側。稚魚の吸い出し防止に内側へネットを当てる。
- 工具:ホールソー18〜25mm or 10〜12mmドリルを使用(ガラス水槽には絶対に開けない)。
- 穴あけ後、グロメット+エルボニップルを装着し短いホースで外へ排水(なくても可)。
- 内側から目の細かいネットをテープ/結束バンドで固定(稚魚の流出防止)。
注意:電動工具は平坦な場所で作業。金属バリはヤスリで除去。ガラス/陶器には加工しない。
必要な道具(任意)
▶ ホールソー 18–25mm
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▶ ゴムグロメット/エルボニップル/耐圧ホース
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▶ 落葉ネット/結束バンド(固定用)
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台風・豪雨の運用(時系列)
タイミング | やること | ポイント |
---|---|---|
D-3〜D-2 | 設置場所の見直し(風下/壁際/半日陰)、ネット/フタの点検 | 飛来物・落葉のコースを想定 |
D-1 | 水位を2〜3cm下げる、産卵床や浮草を減らして流出を防ぐ、容器をブロックで固定 | 過密なら2つの容器に分散 |
当日 | フタは風が抜けるネット類にする(完全密閉は風圧で危険)。様子見のためにアクセス経路を確保 | 感電・転倒対策を最優先 |
D+1 | 落葉・泥を除去。1/3換水で水質を戻す。必要なら活性炭を短期使用 | 餌は少なめで様子見 |
雨水混入で起きがちなトラブルと対策
- 急なpH/温度変化 → 翌日1/3換水。同温度の新水をゆっくり。
- 濁り・泡立ち → 表層をすくい、スポンジFで水面を揺らす。
- ボウフラ増加 → ネットで回収、過密/水草モサモサを間引く。
設置場所のコツ(通年)
- 午前日光・午後日陰の半日陰、かつ水平で安定した台
- 地面から底上げ(打ち水が効きやすく、泥跳ね軽減)
- 外敵対策:猫/鳥はネットで全面覆う