春の立ち上げ総点検|越冬後のリフレッシュと繁殖準備のチェックリスト

春の立ち上げ総点検チェックリストをイラスト化。換水、フィルター掃除、照明時間調整、産卵床準備など春の繁殖シーズン前の準備ポイントをまとめた画像。 春の管理

春のメダカ 立ち上げは、越冬後の重要なタイミング。容器や水質、個体を総点検しながら繁殖準備を整えます。この記事では、掃除→部分換水→器具再開→給餌リズム→親魚の選別まで、初心者でも安心の流れをチェックリスト形式で解説します。

結論:晴れた日中に1/4換水から開始→2週かけて徐々にリフレッシュ。スポンジFを再開し、日照12〜14h・主食+高たんぱく少量で体力回復。親は1♂:2〜3♀で早めに選抜しておくと繁殖がスムーズです。

メダカの春立ち上げと繁殖準備フロー(目安)

タイミングやることポイント
Day 0ガラス/容器を軽く掃除、1/4換水(同温)底のヘドロは少し残すと安定
Week 1スポンジF再開(詰まりは飼育水で軽洗い)水面がゆるく揺れる程度のエア
Week 2もう一度1/4換水。給餌量UP(1分で食べ切る量)体調を見つつゆっくり増やす
Week 3〜親の選別・産卵床投入・卵の別管理へ日照12〜14h・高たんぱくは週2〜3回

このフローはあくまで目安です。地域の気温や水温によって前後するので、必ず魚の様子を観察して調整してください。焦らず進めることが失敗しないコツです。

掃除と換水(越冬後リフレッシュ)

  • ガラス面はメラミンで軽拭き。全部落とし切らないことでバクテリアを残せます。
  • 底はプロホースでゴミだけ吸出し。濾過バクテリアを温存するのがポイント。
  • 換水は1/4→1/4の段階式。新水は同温で皿越し注水するとショックを防げます。

また、古い水を少し残すことでバクテリアが働きやすく、アンモニアや亜硝酸の急上昇を抑えられます。逆に一度で大量換水するとpHや硬度がぶれて調子を崩しやすいので、2週間かけて段階的にクリアにするのが安全です。

器具の再開と調整

  • スポンジF:飼育水で軽くもみ洗い→設置→水面が揺れる程度のエア量に調整。
  • 照明:12〜14hへ延長(繁殖モード)。タイマーを使うと安定します。
  • 屋外:遮光は弱めにしつつ、急な冷え込み日は上掛けで温度変化を抑えます。

さらに、エアは強すぎても弱すぎてもNG。水面がゆるく揺れる程度を基準にして、稚魚がいる場合は気泡の直撃を避ける配置にします。屋外飼育では夜間の冷え込みを想定し、急変日は発泡板や断熱シートで一時的に保温しましょう。

繁殖準備(親メダカの作り方)

  • 基準:体まっすぐ・ヒレ開き・泳ぎ安定を最優先。
  • 比率:1♂:2〜3♀。追尾を分散して受精率UP。
  • 産卵床:毎朝回収→卵は別容器+弱エアで管理。

準備が整ったら、親は1オス:2〜3メスで小分けにすると追尾ストレスを分散できます。産卵床は朝に回収し、卵は別容器+弱エアで管理。孵化直後は極小粒のパウダー飼料やゾウリムシでつなぎ、1週間ほどで通常給餌へ移行します。

準備しておくと楽(おすすめ道具)

▶ プロホース(底掃除)

▶ カルキ抜き

▶ 簡易試験紙

▶ 産卵床

▶ 稚魚用パウダー餌

よくあるQ&A

  • 冬の水は全部入れ替える? → NG。段階的に1/4ずつ。
  • いつから増餌する? → 泳ぎと糞の状態が安定してから少しずつ。
  • グリーンウォーターは? → 濃すぎなら1/4換水で薄め、視認性を確保。

よくある失敗は「一気に水替えする」「餌を増やしすぎる」こと。小さなステップを守れば、春の立ち上げは安定します。

チェックリスト(保存用)


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