稚魚育成のサイズ分け運用|食い込みと共食いを防ぎ歩留まりを上げるコツ

稚魚育成のサイズ分けをイメージしたイラスト。大きさの異なるメダカの稚魚が水槽内で区分けされ、共食いを防ぐ工夫を表現。 夏の管理

稚魚のロスはサイズ差から生まれます。口の大きさ=食べられる餌が違うため、早めのサイズ分けと給餌/密度の最適化で歩留まりを底上げしましょう。

結論:7〜10日ごとにサイズ確認→小/中/大で分ける。餌はパウダー→微粒→粒へ段階的に。密度は徐々に下げ、週1で1/5換水+毎日少量の足し水。

サイズ別の餌と運用(目安)

全長目安回数運用のコツ
〜5mm(孵化〜1週)稚魚用パウダー1日3〜5回水面張力を弱める・弱エアで酸欠防止
5〜10mm(1〜3週)微粒/すり潰し粒1日2〜4回サイズ差が出やすい時期→分ける
10〜15mm(3〜6週)小粒1日2回若魚へ移行。観賞容器に順次合流

サイズ分けのやり方

  1. 白バケツに移して観察すると差が見やすい。
  2. 稚魚網/ソフトカップで大きい個体→中→小の順に掬って分ける。
  3. 週1ペースで再チェック。大サイズは早めに若魚容器へ。

密度・水の管理

  • 密度:最初はやや多めでもOK。サイズ分けで徐々に分散
  • 足し水:毎日少量(同温)で蒸発分を補う。
  • 換水:週1で1/5。皿に当てて静かに注水。

共食い・食い込みを防ぐ工夫

  • 給餌間隔を空け過ぎない(少量こまめに)。
  • 隠れ家を用意(水草/スポンジ)。
  • 夜間の酸欠対策に弱エアで水面を揺らす。
おすすめツール

▶ 稚魚用パウダー/微粒

▶ 白バケツ(観察/サイズ分け)

▶ 稚魚網/ソフトカップ

▶ 隔離用プラケース(合流前の待機)

トラブル早見表

症状原因対策
小型が消えるサイズ差/共食い即サイズ分け・隠れ家追加・給餌回数UP
痩せ個体がいる競合で摂餌不足小サイズ優先の別飼育・微粒餌を増やす
水面でぐったり酸欠/高温弱エア・遮光・水量UP・部分換水

チェックリスト(保存用)


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